AWS導入事例 AWSの豊富なノウハウを持ったITパートナーのアドバイスにより、自社AWS環境の構築や運用体制の整備がスムーズに進行

  • 株式会社島精機製作所様
  • 製造・販売
SHIMA SEIKI

導入効果

  • AWS環境を自社構築するために必要なノウハウの吸収が可能に
  • AWSの活用によりニーズに合致した最適なソリューションを導入
  • 必要な時にサポートしてくれる心強いITパートナーを獲得

導入背景

全自動手袋編機の開発を創業の原点とする株式会社島精機製作所は、1962年の設立以来、“Ever Onward-限りなき前進”を経営理念に掲げて最新技術の開発に邁進している。現在ではコンピュータ横編機の市場にも進出しており、1つのニット製品を丸ごと1着編み上げるホールガーメント横編機を世界で初めて開発し、無縫製ニットウェアの製造を可能にした。さらにニット製品や工業製品のデザインを作成するデザインシステム「SDS-ONE APEX」シリーズなども提供している。同社は、新たな工場と関連会社を設立した2016年に、両社で利用する生産管理システムの基盤としてアマゾン ウェブ サービス(AWS)を採用した。それ以降、さらなるAWSの利用拡大を計画したが、自社でAWS環境構築を進めていくにあたり、トータルで支援してもらえるITパートナーの必要性を感じた。そこで選択したITパートナーが、TOKAIコミュニケーションズだ。

株式会社島精機製作所
情報システム部 部長代理
藤村 典生 氏
株式会社島精機製作所
情報システム部 次長
榎本 知治 氏

株式会社島精機製作所
情報システム部 参事
田中 秀生 氏

株式会社島精機製作所
情報システム部 係長
新本 浩之 氏

株式会社島精機製作所
情報システム部 主任
中井 和彦 氏

課題

自社での構築に必要なのは技術的なサポートだった

2016年、株式会社島精機製作所はさらなる事業拡大を目指し、新しい工場と関連会社を立ち上げるプロジェクトに着手した。当時のIT事情について、情報システム部 部長代理の藤村典生氏は次のように説明する。

「ビジネス環境が目まぐるしく変化する昨今、新しい設備を立ち上げるまでの時間は極力短くする必要がありました。既存の生産管理システムはそのまま流用することができましたが、システム基盤については新たに調達しなければなりません。また、従来のように物理サーバを一から手配するというやり方では非常に時間がかかる。そこでインフラ部分については、クラウドサービスを利用することにしました」(藤村氏)。

その際に同社が選んだのが、多くの導入実績と豊富な機能を提供するAWSだった。AWSへのアクセスには、10Mbpsの回線でAWS Direct Connectを介して接続するようにした。その後、AWSの適用範囲をさらに拡大していくことを計画、将来を見据えた対応策への取り組みを開始した。この点について、情報システム部 係長の新本浩之氏は次のように説明する。

「クラウドサービスへの接続回線の部分については、AWS Direct Connectの設定を依頼したネットワークベンダーで構築を実現しました。そしてもう1つ、私たちが必要としていたのが、AWS環境を自社で構築していくにあたり、技術的なサポートをしてくれるITパートナーだったのです。その役割を担ってくれたのが、TOKAIコミュニケーションズでした」(新本氏)

解決策

知見や実績の豊富さでTOKAICOMを選択

同社では自社システムの開発や運用に臨む時、まず自分たちで取り組むことを基本姿勢としている。AWSの適用範囲を拡大していく際も、情報システム部のメンバーが主体となってAWS環境を構築することを前提としていた。そこで必要となるのは、全てを包括的に把握し開発・構築作業を行うSIerではなく、自社の目的とその背景を十分に理解した上で、的確なアドバイスや情報を提供してくれるITパートナーだった。

「私たちが求めていたのは、必要な時にサポートしてくれる心強いITパートナーでした。生産管理システムをAWSに移行した際は、私たちがAWSを利用するのが初めてだったため、取引のあるITベンダーに依頼し構築をお願いしました。その後、社内でAWSの有用性や利便性を実感することができ、今後本格的にAWSの利用を拡大していくことが私たち情報システム部のミッションの1つとなりました。しかしそのミッションを遂行するためには、やはりまだ経験や知見が不足していると感じていたのです。そのサポートに大きな貢献をしてくれたのが、TOKAIコミュニケーションズだったのです」(新本氏)。

同社にとって、実は今回がTOKAIコミュニケーションズとの初めての接点だったという。そのきっかけはAWSの営業担当者からの紹介だった。この点について、情報システム部 主任の中井和彦氏は次のように振り返る。

「元々は、接続回線の増速検討時にTOKAIコミュニケーションズを紹介してもらったのですが、この件は既存のネットワークベンダーとの交渉で解決することができました。その後、私たちのもう1つの懸案事項だったAWS環境の自社構築について、TOKAIコミュニケーションズにはAWSの環境構築に関する知見や豊富な導入支援の実績、さまざまなノウハウがあることを、打ち合わせを重ねていく中で知りました。最初にAWS構築を依頼したITベンダーに依頼するという選択肢もありましたが、実績と経験に裏打ちされた的確な助言や、当社の意を汲みながらも将来を考慮した提案などをもとに判断し、支援を依頼することに決めました」(中井氏)。

選定ポイント

的確なアドバイスで構築や運用体制整備が円滑に

2018年11月、同社はまず情報システム部用/ユーザ部門用の2つのAWSアカウントをTOKAIコミュニケーションズに移管し、同社専用のAWSサポート保守窓口の開設を依頼。加えて、AWSリセールサービス、およびAWSが提供する仮想デスクトップサービスのAmazon WorkSpacesも導入した。

「Amazon WorkSpacesの導入は、日頃のTOKAIコミュニケーションズとの会話がきっかけとなり実施することになった取り組みです。当時、Amazon WorkSpacesは当社にとってそれほどプライオリティが高いサービスではなかったのですが、将来的に社内から利用したいというニーズが上がってくるだろうという想定は持っていたため、TOKAIコミュニケーションズの後押しもあって事前検証に使ってみることになりました。この件は、TOKAIコミュニケーションズが私たちの考えていることに常に気を配り、一歩先まで考え、必要とするサービスを提案してくれていることを如実に物語る事案です。私たちが順次採用していったその他のサービスも、的確なアドバイスがあってこそのものだと言えます」(新本氏)。

Amazon WorkSpacesは、社外での作業も多い開発部門で利用が始まったが、社外利用時にはより強固なセキュリティ対策が必要となる。そこで同社は2019年5月、TOKAIコミュニケーションズからの提案を受けて、二要素認証の仕組みを提供する認証強化ツールのPassLogicを導入した。さらに2020年2月には、TOKAIコミュニケーションズ独自の監視・自動化ツールである(EMA)とAmazon CloudWatchとを組み合わせたAWSの監視ソリューションも採用した。この点について、情報システム部 参事の田中秀生氏は次のように説明する。

「TOKAIコミュニケーションズのAWS導入サポートサービスにより、私たちは非常に多くのシステムをAWS上に立ち上げることができました。これらのシステムも、社内システムと同様の監視体制を整備したいと考えました。それを可能にしてくれたのがEMAとAmazon CloudWatchとの組み合わせでした」(田中氏)。

この他にも、2019年5月には、同社の海外売上高の多くを占める中国企業との通信を高速化・安定化させるネットワークサービスとして、日中間のインターネット速度改善サービスである極速中国も採用した。

「私たちは現在に至るまでAWSに関係するさまざまなサービスを取り入れてきましたが、そのベースになっているのはやはりTOKAIコミュニケーションズのAWSに対する豊富な知見とノウハウだと考えています」(田中氏)。

今後の展望

良きITパートナーとして継続的なサポートを期待

AWS環境を自社構築していく取り組みの中で、同社では働き方改革やテレワークの推進につながる仮想デスクトップ環境や日中間のセキュアで高速なネットワーク環境の獲得、安心・安全なAWSの監視体制の構築などを実現した。現在では中国企業とのコミュニケーションをよりスムーズにするために、AWS北京リージョンの活用を視野に、デザインシステム販売用のサーバなどを設置する検討を進めている。最後に、情報システム部 次長の榎本知治氏は、AWSの導入支援から運用管理、さらには各種ソリューションの導入をサポートしてくれたTOKAIコミュニケーションズについて、次のように総括する。

「当社は和歌山県に本社を構えているため、都心に比べて立地条件が恵まれていませんが、TOKAIコミュニケーションズは対面での打ち合わせが必要な時にはフットワークも軽くすぐに駆けつけてくれます。また、技術的な相談や実作業面でのサポートが必要な場合にも迅速に対応してくれる。AWS上にはさまざまなサービスがあり、それらをどう組み合わせて活用していくかが非常に重要だと考えています。AWS関連の技術は日々進化しており、私たちユーザー企業の気付いていないところで、実は有用なサービスがリリースされていることもあります。そうした際のタイムリーな情報提供も含め、これからもTOKAIコミュニケーションズには、頼りがいのある良きITパートナーとして、サポートを続けてもらいたいと期待しています」(榎本氏)。

  • 本導入事例の内容は制作時(2022年2月)のものであり、変更されている可能性があることをご了承ください。
  • 極速中国についてはこちら(https://www.clara.jp/solution/express-china/ 新規ウィンドウで開く

Company Profile

株式会社島精機製作所

設立
1962年2月
本社所在地
和歌山県和歌山市
事業内容
コンピュータ横編機/デザインシステム/自動裁断機/手袋靴下編機などの開発・製造・販売
URL
https://www.shimaseiki.co.jp/ 新規ウィンドウで開く
SHIMA SEIKI

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