最終更新日:2022.02.09

AWSって何がすごいの? 基礎から機能、注意点まで分かるAWS入門

AWS(アマゾン ウェブ サービス)は、具体的に何がすごいのでしょうか? AWSのすごさは、クラウドサービスの基本やメリット、強みなどを知ることによって理解できるでしょう。今回は、これらの情報を整理しながら、AWSのすごさを紹介します。

そもそもクラウドサービスのメリットとは

クラウドサービスとは、インターネットを介して離れた場所にあるコンピュータリソースを利用するサービス全般を表します。クラウドには、さまざまな種類のソフトウェアなどがセットアップされ、利用者はPCやスマートフォンなどでこれらの機能を利用することができます。そして、クラウドサービスで提供されるソフトウェアのバージョンアップや、セキュリティ対策などは、クラウドサービスを提供する企業が行うのが一般的です。

利用者(PC、スマホ)→インターネットを介してサービスを利用できる→クラウドサービス、サービス提供企業→ソフトウェアバージョンアップ セキュリティ対策→クラウドサービス
クラウドサービスの提供と利用のイメージ

近年多くの方に利用されている「オンラインストレージ」も、クラウドサービスとして位置付けられます。
オンラインストレージサービスは、クラウド上のハードディスクにファイルをアップロードできるうえ、必要に応じてダウンロードしたり、他人と共有したりできます。

例えば、PCのハードディスクにファイルを保存している場合があるとします。
使用を続けると、ハードディスクの容量が足りなくなり、ハードディスクの追加購入などのメンテナンスが必要になることがあります。
しかし、多くのオンラインストレージのサービスでは、ファイル容量が足りなくなれば、料金プランをアップグレードするだけで、簡単に容量を増量できます。

このようなオンラインストレージを含めたクラウドサービスは、共通して次のようなメリットが挙げられます。

  • ファイルを他者と容易に共有できる
  • 同等のサービスをオンプレミス環境で実現しようとした場合の設備投資および運用コストを軽減できる
  • 上記の軽減分を本業に還元することで生産性向上が期待できる

また、クラウドサービスの環境およびファイルなどのデータは、堅牢なデータセンターに保管され、複数のバックアップを残すなどの対策が取られています。そのため、高可用性や高耐久性なども期待できます。

AWSの何がすごい? 5分で理解するAWSの概要とメリット

Amazon.com,inc.が提供するAWSと類似するクラウドサービスとしては、Microsoft AzureやGoogle Cloud(GCP)などが挙げられます。さまざまなクラウドサービスが存在する中で、AWSはどのような点が優れているのでしょうか。ここからはAWSの概要とメリットについて見ていきましょう。

AWSの概要

クラウドプラットフォームを標榜するAWSの大きな特長は、多数の機能を自由に組み合わせて利用できる、柔軟性や拡張性です。

ユーザーは、使い慣れたソフトウェアや利用したいプログラミング言語を利用し、AWS上で動作するアプリケーションの構築が可能です。また、アプリケーションの構築に必要となる175以上の機能が提供されています。この機能は自由に選択できますので、スタートアップから大企業まで企業規模を問わず、さまざまな業務アプリケーションの構築に対応可能です。

AWSを利用するメリット

AWSを利用する主なメリットは、先述の豊富な機能による柔軟性や拡張性だけにとどまりません。サービス利用後のデータ容量や処理速度などの拡張が容易なため、どのようなビジネスの変化スピードにも追随できます。このことは、AWSならではの強みといえます。

また、AWSは世界でも認められた高いセキュリティや安定したパフォーマンスを提供しています。機能追加のスピードが速く、求める機能がすぐに利用できる点も、AWSを利用する大きなメリットです。その他、AWSのメリットについては、以下の関連記事もぜひ参考にしてください。

参考記事

AWSとは? AWSが選ばれる5つの理由【2021年7月追記】 | AWS活用法

AWSの代表的な5サービス

AWSで提供する代表的なサービスは以下の5サービスです。いずれも参考記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

Amazon EC2

AWSの環境内に仮想サーバを構築するサービス

参考記事

おさえておきたい基本サービス Amazon EC2とは? | AWS活用法

Amazon S3

AWSの提供するオンラインオブジェクトストレージ

参考記事

AWSで利用できるストレージサービスとその特徴を紹介 | AWS活用法

Amazon RDS

AWS上で利用できるリレーショナルデータベースサービス

参考記事

【Amazon RDS】AWSでデータベースサーバを構築する方法 | AWS活用法

AWS Lambda

サーバレスでサーバ側の処理を可能にするサービス

参考記事

サーバを立てずにプログラムを実行できる「AWS Lambda」とは? | AWS活用法

Amazon CloudWatch

AWSサービスの運用監視サービス

参考記事

AWS運用管理の定番!「Amazon CloudWatch」でできること | AWS活用法

AWSを利用する際の3つの注意点

AWSの多くのメリットがお分かりいただけたと思います。一方で、利用する際に注意しておきたい点もあります。どのような点に注意するべきかを順番に見ていきましょう。

コスト管理を考えて運用する必要がある

AWSは、従量課金制であることから、利用状況によって料金が変わります。必要としない時間にサービスを稼働していたり、使わなくなった機能を放置していたりすると、意図せず高額になることも考えられます。そのため、利用状況を厳密に管理しながら運用する必要があります。

最新情報の学習が常に必要となる

新機能が次々とリリースされる点はAWSの大きなメリットですが、新機能を使いこなすには、知識をブラッシュアップしていく必要があります。AWSを最大限に活用するためには多くの学習が必要ですので、専門のコンサルティングサービスなどを利用するのも、効率的な学習方法の1つです。

しっかりとしたセキュリティ対策が必要になる

AWSには、アカウントの管理や構築環境のセキュリティ設定など、セキュリティを高めるための機能が豊富です。しかし、その機能を使いこなし、適切な設定をしなければ、高セキュリティな環境は構築できません。AWSの適切なセキュリティ設定については、以下の関連記事もぜひ参考にしてください。

参考記事

AWSの導入にお悩みの場合はご相談を

AWSは優れた点が多いクラウドサービスです。ただ、クラウドサービスの導入が初めての場合や、他のクラウドサービスからの乗り換えの場合には、専門知識を持った技術者が必要になります。そのため、自社のリソース内での導入が難しい場合は、環境構築や運用経験の豊富なAWSパートナー企業へご相談されることをおすすめします。

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