ITインフラを自社で購入し運用している企業にとって、5年に1度のリプレイスは重労働...。業務負荷軽減や資産を持ちたくないという視点から、クラウド化を検討している企業が増えてきています。今回は、数あるクラウドインフラの中でも注目度の高い「Amazon Web Services(アマゾン ウェブ サービス)」について2022年最新情報を交えてご紹介します。
目次
AWSとは
AWSは「Amazon Web Services」の略で、Amazonが提供しているクラウドサービスです。2006年7月よりAmazonが自社サイト「Amazon.com」を運営しているノウハウやプラットフォームを活用し、サーバやストレージ、データベースなどをインターネット経由で利用することができるようになりました。
オンプレミスとクラウドの違い
オンプレミス
オンプレミスは、サーバ機器を自社で調達し、構築・運用することを指します。自社の要件に合わせて構築できるためカスタマイズの自由度が非常に高くなりますが、災害や障害への対策も自社で行う必要があり、クラウドど比較してコストがかさむ可能性があります。また、サーバ機器の調達リードタイムも考慮する必要があります。
クラウド
クラウドサービスは、サービス提供事業者が提供する環境を専用線やインターネットなどの接続回線を経由して利用します。クラウド提供事業者のサービス仕様により利用範囲が制限されるためカスタマイズ自由度はオンプレミスに劣りますが、調達リードタイムの短さがメリットのひとつです。また、複数のロケーションを活用することにより、コストを抑えながら災害や障害に備えることができます。
【参考記事】仮想サーバとは? 物理サーバとの違いや導入のメリットを解説
AWSが選ばれる5つの理由
クラウド市場で世界シェア第1位!
世界のクラウドベンダーはMicrosoftやGoogle、IBMなど数多く存在します。 その中でもAWSは、2021年第1四半期においてIaaS、PaaS、ホステッドプライベートクラウドを合計したクラウド市場世界シェア第1位(シェア率およそ31%)です。
最先端の技術がいつでも利用できる!
AWSは、2020年9月時点において「Amazon WorkSpaces」をはじめとした175を超えるサービスを提供しています。常にバージョンアップを繰り返しており、利用者は国や地域に関わらず常に最新のサービスを使用することができます。年間1,000回を超えるバージョンアップや機能改修をしています。 企業が必要とするであろう機能は一通り網羅されており、これらを組み合わせることで、より便利に活用できます。
AWSの代表的なサービス
- Amazon EC2
Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)は、ITインフラをサービスとして利用できるIaaS型クラウドの代表例です。オンプレミス環境では、サーバの準備に時間・コストがかかるため、計画を立て利用準備をすることが一般的です。しかしAmazon EC2では、サーバ準備に時間・コストをかけずに、「必要なときに、必要な分だけ利用する」ことが可能です。料金は、使った分だけ支払いが発生する従量課金制です。長期の契約や前払いは必要なく、短期間の利用や初めてのAmazon EC2の利用などに最適となっています。
こちらの記事でAmazon EC2について詳しく説明しておりますので、興味がある方は是非ご確認ください。
- Amazon RDS
こちらの記事でAmazon RDSについて詳しく説明しておりますので、興味がある方は是非ご確認ください。
- Amazon S3
Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)は、クラウド型のオブジェクトストレージサービスの一種です。オブジェクトと呼ばれるファイル(テキスト・画像)を自由に出し入れができ、データ容量は無制限です。また標準で3つ以上のアベイラビリティゾーンにデータがコピーされるため、データセンタ障害などにも耐えうることができます。 また安価で耐久性の高いストレージサービスであるため、DX(デジタルトランスフォーメーション)の一部としての利用、ビッグデータ分析のストレージ容量としての利用など、非常に汎用的な利用が可能となっています。 料金は基本的に「リクエスト数、ストレージ容量、データ転送量」に対し課金が行われます。最初の50TB/月で0.025USD/GB(東京リージョン 2021年7月時点)であり、安価な料金で利用が可能です。
【参考記事】AWSで利用できるストレージサービスとその特徴を紹介
ここまでAWSの代表的なサービスをご紹介しましたが、「利用してみたいけど、構築イメージが湧かない」「導入が難しそう」「運用管理が出来るか不安」などAWSの利用にはお悩みや不安がつきものだと思います。AWSの利用に興味がある方は、是非当社までお問い合わせください。国も地域も関係なくAWSを使って仕事ができる!
世界24か所の国・地域でAWSが稼働しており、これらの国・地域のことを「リージョン」と呼んでいます。ユーザはサービスを開始するリージョンを自由に選択できます。日本国内では東京リージョン、大阪ローカルリージョンが稼働しており、2021年初頭には大阪ローカルリージョンが大阪リージョンに格上げされることが発表されています。 AWSでは、各リージョンにつき、最低2つ以上のデータセンターが存在しており、データセンターを分けた冗長構成も簡単に実現できるため、可用性が高く、堅牢なシステムを構築することが可能です。
また、ハードウェアはAWSによるマネージドサービスとして常に最新のものに更新されることから、ユーザは機器故障やハードウェアの管理を意識する必要はありません。当社もテレワークにAmazon WorkSpacesを利用していますが、動作不良もなく、快適に業務を行えています。
【参考記事】Amazon WorkSpacesとは?その特長をまとめてみた | AWS活用法記事
初期費用がゼロ!圧倒的な低価格と安心の従量課金制
AWSは初期費用がかかりません。サービスの多くが、利用時間や通信量に応じて利用料を決定する従量課金制となっています。パッケージ製品のように使わない機能に無駄な出費をすることがなく、利用途中でサービスの追加や削除も行えます。ユーザがリソースを管理しなくても、アクセス状況に合わせて自動的にリソースを拡大/縮小する機能も利用でき、料金も使用リソースに合わせて変動するため、コストの最適化が可能です。
AWS導入事例|株式会社ユーキャン様
株式会社ユーキャン様の解答速報システムは、オンプレミス環境で提供されていた当時、
複数の試験日が重なる時期になるとアクセスが集中するため、都度システムの増強を行う必要がありました。
これにより毎年多大な手間とコストが発生することが課題となっていましたが、この問題を解決したのがAWSでした。
解答速報システムの新たな基盤としてAWSクラウドを選択。
オンプレミスでの毎年のシステム増強を廃止し、運用コストを低減
世界のセキュリティ機関から認証済み!信頼のセキュリティ
AWS は、グローバル認証規格であるISO 27001 認証をはじめ、Payment Card Industry(PCI)データセキュリティ基準(DSS)のレベル1サービスプロバイダとして第三者機関より認定されています。AWS は、毎年 SOC1監査を受け、米国連邦政府システムの Moderate レベルおよび DoD システムの DIACAP Level 2 としての評価を獲得しています。いずれの認証も、特定のセキュリティ管理が目的どおりに実施、運用されていることが監査人によって検証されたことを意味しています。
またAWSは、アメリカ、アジア、欧州、中東、アフリカ、世界各国のセキュリティ認証を受けており、詳しい認証内容についてはAWS コンプライアンスプログラムからご確認ください。
AWS導入事例|株式会社ジャパンネット銀行
株式会社ジャパンネット銀行様は、オンプレミス環境で運用していたOAシステム更改にあたり、
金融業界にてクラウド活用におけるセキュリティ面を信頼する流れの変化を感じ、
OAシステムのクラウド化を決定しました。運用に関し、コスト削減・セキュリティの課題を解決したのが、AWSでした。
高セキュリティの業務システムをAWSで構築。深く広い知識を持ったパートナーが成功のカギ
まとめ
いかがでしたでしょうか?テレワークツールとしてAWS活用を検討されている方も、今回AWSを活用することで様々な課題を解決できることに驚いているのではないでしょうか?AWSを採用する企業は国内でも増加しています。この機会に、社内システムのクラウド化を検討してみてはいかがでしょうか。お困りのことがありましたら、
気軽に当社までお問い合わせください。
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